地域医療への想いと総合診療医としての志

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医師3年目の時の徳大総診ニュースレターです。
はじめまして。この度、総合診療医学分野の一員になりました医師3年目の近藤啓介と申します。
愛媛県での初期研修を経て2年ぶりに母校に戻ってきました。
学生時代を過ごした徳島で働けることを嬉しく思います。
私の地元は愛媛県四国中央市で、愛媛と徳島の県境に位置する場所です。
そのため学生の頃から地域医療に興味があり、どうすれば地域の医療に貢献することができるだろうと考えていました。
また初期研修医として色々な診療科をローテートする中で、「総合診療が自分には合っているのではないか」と思うようになりました。
そんなことを考えていたある日、同じ病院で研修をしていた同期の谷先生から研修医室で声をかけられました。
「僕の父親が近藤くんのLINEのIDを知りたいと言ってるんだけど。」
声をかけてくださったお二人の谷先生に感謝しています。
最近読んだ文章でこのようなものがありました。
認知症と診断されたある女性が書き留めたものです。このような文章でした。
『相手が自分にどのような態度をとるか、自分をどのようにみているのだろうかということをいつも気にしている。
〜中略〜
病名を告白されてから3年後、絶望感を乗り越えて人生を前向きに生きようとして聖マークス大学の大学院に入学することを決心。
「学業の妨げとなる障害はありますか」の欄に「アルツハイマー病」と記入した。
講師は「どうしたらあなたを助けられますか」と聞いてくれた。』
「どうしたらあなたを助けられますか?」
この言葉がとても心に響きました。
医師として自分には何ができるのか。医学の知識や技術を磨いていくことは何より大切だと思います。
でもそれだけでは十分ではないかもしれません。
様々な背景を抱えた患者さんに対して、より良い医療が提供できるように努力していきたいと感じました。
多くの人から頼りにされる総合診療医になれるよう、これから頑張っていきたいと思います。